Ad Art Directer は社会を変えるか。

とあるA社の広告クリエイティブインターンシップに参加して参りました。とても刺激的な体験で合ったと同時に、自分の立ち位置を冷静に見極めざるを得なかった試練のような日々でした。とかいう真面目な話を書ける質の僕では無いし、先にある就職活動で最終面接まで進んだ時に、採用担当者がこのブログを覗いた時のために、アピールとなるような真面目な話を書けるような器用な人間でも無いので、いかに自分がクズだったかを、忘備録がてらに記してゆくことにします。

なんだかんだラッキーボーイ

なんでかわからないけど君ここにいるよね(笑)

どうやらノリで呼ばれたらしい僕。それも、光栄である。こういう時の運の良さとちゃっかり具合には定評があるとは自分でも思ってます。最低限の努力で大学にも受かったし。どうやら作った前課題が大好評だったらしく、話題を独り占めにしていったらしいです。自分の予想外の所で、評価がひとり歩きするとなんだか自分の手から作品が離れてゆく感覚がするのと同時に、「俺ってセンスあるんじゃね?w」とか勘違いしてしまいます。その勘違いは、すぐに間違いだと分かっちゃうのですが。たかが美大でも専門学校でもない、工学部デザイン科の様なとこに居る僕みたいなちんちくりんが、他の美大生に勝ってこの場に居るんだという変な自信も、この後崩れ去ることとなります。

グループワーク

インターンシップの王道キターwww ここでリーダーシップ取る奴ほど、通らないという噂があるんだぜww とか内心思ってました。現実はそんな単純な話ではありません。初めて会ったクセのある人達の間に挟まれながら、仲良くもピリピリしながらも、良いアウトプットを出さなければいけません。過程はどうあれ結果が全て、とか言われもしました(確か)。チームメンバーは最高でした。基地外が3人集まって味方同士をボコボコにし合ってる感じです(これ見られたら嫌だな)。僕はケンカが好きではなかったので、一歩引いて他のメンバーの顔色を伺いながら、ニコニコしてました。結果は微妙、アイデア微妙、小手先でカバーみたいな感じです。(これ見られたら嫌だな)

待遇は企業のレベルに比例するのか

最終日に作った課題をボコボコに評価されて、2分くらいボコボコに凹みましたが、インターンの醍醐味を打ち上げに見出して復活した僕は、打ち上げに臨みます。
かなり良い待遇の印象でした。「こんなんされたら、惚れてまうやろー。」みたいな感じです。たかが、学生なんかに、大人でもなかなか食べられないようなシャレオツな料理を振る舞ってくれる企業には、感謝してもしきれません。思い返せば、弁当が美味しすぎて、気分は楽屋のSMAPだったのを思い出しました。打ち上げで喋ったADの方も素晴らしく良い人で色々教えていただきました。

思ったこと

広告系のアートディレクターは、自分の表現したいことをビジュアル化するのでは無く、「こんなビジュアルが一番効果的」を目指さないといけません。多額のお金をもらって仕事をするので、それに見合う物を作らないといけません。なので、面白いアイデアだったり、インパクトのあるビジュアルは中々通らなかったりするのです。「これは面白いけど、広告として終わってる。」とか言われるのですね。自分の表現したいことを詰め込むのは、別の業種でやれ といった所でしょうか。滅私奉公、滅私奉公、そうして出来たものが世の中を汚してゆくと思うと、ADなんて取るに足らないものなのでは?とか思ってしまう節もあります。クライアントや上司しか見えてないと、世の中を素敵に変えることはできません。それをやるよりは、ムーブメントに参加して、社会問題をビジュアライゼーションしたり、人をハッピーに動かしたりするほうが、少しでも世の中のためになるんじゃないのか?とか思う自分が居ました。学生から広告系ADになったとしても、他の業種のデザイナーの方が功を成す可能性も否めません。自分に適している場がどこなのか真剣に考える必要があるのだと思います。アートとデザインを左手に、アイデアとコミュニケーションを右手に、世の中に、一石をDeepInpactする最適な方法を模索していきたいとおもいます。

ちなみに、この話は全部ウソです。

まとめ

こんな運のいい奴がいていいのだろうか。どこぞの賞すら取ったことのない僕が、こんな一生に一度の機会を頂いて許されることは、人脈を増やす事以外に無いのではなかろうか。やはり、一番の財産は出会った人だろう。ということで、メンバーのほぼ全員とFacebookでつながりました。この時代の就活のあり方は、Facebookにあるといっても過言では無いのでしょうか。

Ad Art Directerという職業は社会を変えるには、近いけど遠い存在なのかもしれません。成功する才能のある人だけが、そのチャンスに恵まれ、挑戦する権利を得られるのだと思います。

 

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