広告ってなんだろう。

今週の土曜日に「広告ってなんだろう」と題して、販促アイデアの考え方を学ぶワークショップを開きます。
特設サイトはこちらです。

今回のワークショップでは、人のキモチから広告を考えて行きます。人のキモチを考えることをコミュニケーションデザインといい、そのコミュニケーションデザインを体験してもらう機会にもなると思います。

これにならい、広告とはなにか少し考えてみます。広告ってなんだろう。と銘打っておいて、それに対する明確な答えを用意していないのはまずいですよね。

広告は、マーケティングの一部です。商品を作り、それを売るまでの流れの中にあり、かなり重要な部分を担っていると思います。

世の中の広告は、実に様々な方法で私たちに販促メッセージを伝えてきます。
その結果が、新宿や渋谷などに象徴される様な、雑多な街並みであったりします。
実は日本の広告産業は、アメリカに次いで世界2位だったりします。

最近だと、人が触れるメディアが増えすぎて、広告業界は困ってる様です。
クロスメディアとか、ソーシャルメディアとかそういう本が売れてるのもその流れだと思います。
最近だと、iPhoneやiPadなどの新しい生活スタイルを提案するメディアも登場したりして、どのメディアにどの様なメッセージを送れば適切なのかわかりづらくなって居る現状がある様ですね。

みんな困ってる。 伝わらなくて困ってる。
だから、もっとたくさんのメディアで。もっと大々的に。WEBで。ソーシャルで。ニューメディアで。

たぶんその人たちって、広告が忌み嫌われていることに気づいていないのではないかと思うのです。
役に立つのはたった数%の人で、それ以外の人にとってはノイズでしかありません。
Youtubeやポルノサイトの広告が、イメージしやすいのでは無いのでしょうか。
見てもしょーもない広告を、まるで嫌がらせの様に表示してくれます。

ちなみに、僕は広告自体はあまり好きではありません。
世の中全体に自分のエゴを公開して、共感してくれる数%を拾えれば、他はどうなってもいい。というスタンスが嫌なのかもしれません。

結局、基本的に広告は一般的に「買え買えメッセージ」を出来るだけ沢山の人に伝えること。
ってまとめるのが一番的確なんだと思います。

ただ、このままいくと、人々は広告をスルーするスキルを身につけ始め、莫大な広告費を掛けても利益を回収できない現象が起こり始めると思います。
できる事なら、その広告を必要としている人にピンポイントで伝えたいですよね。

これからの広告モデルは、人のキモチを汲み取り、人が嫌がらない様に広告を作らないといけないようになると思います。それに必要となってくるのが、コミュニケーションデザインと呼ばれる新しい考え方です。人のキモチを考え、人と同じ目線に立ち、寄り添って同じ道を歩いて行く。そんな広告モデルが今後必要になってくると思うのです。

今回のワークショップはそういう、コミュニケーションをデザインする方法を学ぶワークショップでもあります。コミュニケーションデザインとは、乱暴な言い方をすると”思いやり”です。日常的に思いやりのできる人でも、コミュニケーションデザインができるわけではありません。思いやりの先を見つめ、人が体験した事が無い思いやりの先の世界を提案しないといけないと思います。

僕も全然探り探りなところがあるので、これだという明確な答を出すには知識不足です。
しかし、世の中の流れが変わりつつあり、その流れをしっかりと読んでいかないと先の世界で活躍する事ができないと思います。

そのヒントを、今回のワークショップで提示出来ればなと思っています。

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