applim+をやり終えて思うこと

先日書いたapplim+の決勝レセプションが昨日あり、それでapplim+の全日程が終了しました。決勝のプレゼンはどのチームも本当に素晴らしく、感心させられてばかりでした。そして、今自分が何をしないといけないか再考させられる、良い機会になりました。

詳しいことは書けない決まりになっているので、すこし本題から逸れた考察をしようと思います。

  1. デジタルネイティブの時代
  2. アプリマーケティングと企業インサイト
  3. applimを超える

デジタルネイティブの時代

恐らく、この記事を読んでる人はデジタルネイティブという単語を知ってる人が多いと予想されるので、(知らなかったらブラウザの戻るボタンをそっと押してください)サクッと引用にて説明をさせて頂きます。

“デジタルネイティブ (digital native) とは、生まれた時からインターネットやパソコンのある生活環境の中で育ってきた世代である。

物心ついた頃から携帯電話やホームページ、インターネットによる検索サービスに触れてきた世代を「デジタル・ネイティブ第1世代」、ブログ、SNS、動画共有サイトのようなソーシャル・メディアやクラウドコンピューティングを使いこなし青年期を過ごした世代を「デジタル・ネイティブ第2世代」と分類する意見もある。”  from Wikipedia

ということです。

一応僕は1990年生まれで、初めてパソコンに触れたのがWindows98で 八歳頃 ですね。その後 200円/h でネットをやっていたという記憶があるのが中学一年生位だった気がします。まさにデジタルネイティブのちょうど黎明期ですね。まぁやってることと言ったらゲーム位でしたが。95も触ったりMeやXPも楽しませて頂きました。懐かしいです。

そろそろ本題に入りたいと思います。

これからの時代、デジタルネイティブという層が確実に増えてきています。ネット世界の低年齢化が急速に進んできています。そうして、Webの渡り方やPCの知識を遺伝子レベルで刷り込まれている世代が次々と押し寄せてきています。そして、これからの時代はそういった人達が今後のWebの活動を支えていく時代になって行くと思います。

また、インターネットがこれまでより更にマジョリティ層(レイトマジョリティまでも)に浸透していくに連れて、これまでより更に ネットを使ったマーケティング に優位性が出て来ると思います。僕の周りでも、いままでネットに疎遠だった友人たちが急にTwitterやFacebookが浸透していて、そこでのつながりを手探り状態ではありますが、活用しようとしています。その傾向は確実にスマートフォンの普及が手伝っていて、暇さえあればTwitterのTLをチェックしてる姿を見るのが日常の光景となって来ています。つまり、所謂 情報強者と呼ばれるデジタルネイティブ層と、まったく何も知らない 情報弱者層 が割合として増えてきているという事です。

情弱の定義の話になってくるとややこしいのですが、今までWebの世界に全然触れていなかった層が、スマートフォンやSNSの普及により着実に増え着ているという事が出来ると思います。ネットの世界も更にこれから細かくセグメントされてきていて一筋縄ではいかない世界にどんどん成っていっているなと思いました。また、どんな時代でも、一般人にとって最もお金が落ちる場所はリアルなので、O2Oの仕組みだったり、ブランドイメージの向上といった、間接的なマーケティング手法が重要な時代になってゆくと思います。

アプリマーケティングと企業インサイト

今回applimに参加して痛感したのが、企業インサイトを絶対に軽視してはいけないということです。アプリマーケティングをやる上で 過去の成功した事例の分析をしたり、ターゲットのインサイトや、マーケティングの合理性を深めていくのも大事ですが、企業やブランドの方針や空気感に合わないアプリは、企業の首を縦に振らせることは出来無いかなと思います。

長い時間と費用をかけて築き上げてきた、ブランドの方針やコンセプトないしは空気感というものに準拠していないと、企業の持ってる保守的な考え方を超えていくことは出来ないなと思いました。

今までのApplimは先進的なアプリをマーケティングに組み込んでいく手法を競うコンペティションだったと思うのですが、今回のapplim+は、いかにアプリマーケティングを企業の求めている物に落としこんでいくかを競わなければいけませんでした。今回はそこらへんに苦戦した人が多かったと思いますし、僕達もそうでした。

applimを超える

applimに出場して、考えて、企画書を作っているとついつい狭い視点で物事を考えてしまいます。いくら広い視点を持とうとしても、applimという枠組みの中から外れることは無いのではないでしょうか?

「applimで優勝したい」「賞を沢山もらった」「あいつは優秀だ」 とかやっぱり色々狭い視点で物事を捉えがちだなぁと思うわけです。もちろん、コンペで結果を残すのは超大事ですし、結果を残した人は必ず評価されます。しかし、結果を出せなかった人は優秀ではない人と言い切れないのは言わずもがなでしょう。applimというかなりニッチなコンペで優劣を競うのも大事だと思うのですが、本当に価値のあることをやりたいのであれば、applim以上のモノを作ろう とする視点や情熱が大事だと思うのです。

それこそ起業するのもよし、新しいコンテストやワークショップを開催するのもよし。applimに参加した学生はより大きい視点を持つべきだと思いますし、持ってる人が大半だと思います。まぁ、そうは言いますが、もちろんそれに、リスク、責任、実力は、比にならない位問われるとは思うのですが、自信があるのならやはりやって行くべきだと思います。 ちなみに僕にはないです。applimの結果で一喜一憂するより夢を語った方が楽しいと昨日感じました次第でごさいます。applimお疲れ様です。自分。

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